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「江戸に水がやってきた―玉川兄弟ものがたり」小沢長治/田中良 [本]

「江戸に水がやってきた―玉川兄弟ものがたり」

作:小沢長治
絵:田中良
発行:岩崎書店

小沢長治(おざわながはる)
1934年生まれ。立川市図書館長、日本児童文学者協会会員。
編・著書に『立川のむかし話』(立川市教育委員会)、『東京の伝説』(日本標準)、『この悲しみをくりかえさない―立川空襲の記録』(けやき出版)などがある。

田中良(たなかりょう)
1923年、茨城県に生まれる。
東京学芸大学美術家に学ぶ。
元教員、二科会会員、評議員。
主な作品に『えほん風土記・いばらきけん』(岩崎書店)など。

玉川上水は、江戸時代初期から約300年の間、江戸、東京の市民に飲み水を供給してきたという。
玉川上水の開削事業をなしとげたことで知られる玉川兄弟は、兄を庄右衛門、弟を清右衛門といい、上水道の完成後に幕府より「玉川」の姓を受け、侍に取り立てられたのだそうだ。
兄弟について残されている資料は少なく、出身地や職業など定説はないようである。

本書は、玉川兄弟の兄、庄右衛門の子供「正吉」が、お父(庄右衛門)と清おじ(清右衛門)の上水開削事業に取り組む様子を語る形で綴られた絵本である。
1653年(承応二年)4月4日に始まった開削工事は、兄弟が集めた江戸の職人や人足、近くの村々の百姓などの多くの人が携わり、昼夜を問わず行われたという。
幕府からは工事代金として六千両が与えられていたが、途中で使い切ってしまったため、兄弟は自分の家や土地を売るなどして資金を作り、工事を継続した結果、同年11月15日には羽村取水口から四谷大木戸まで十里三十町(約43キロメートル)の堀割が完成したそうだ。
江戸に水道を引いた人々の苦労や、堀割に水が流れて来た時の喜びが伝わってくる物語である。


江戸に水がやってきた―玉川兄弟ものがたり (1982年) (絵本ノンフィクション)

江戸に水がやってきた―玉川兄弟ものがたり (1982年) (絵本ノンフィクション)

  • 作者: 小沢 長治
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1982/08
  • メディア: -



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